リノベーション現場日記
Renovation site diary
2階建てから平屋へコンパクトな住みやすい家
川島本町平屋編
今回のリノベーションは
川島本町にある築40年の中古住宅です。
すでにお施主様が購入済の2階建て中古住宅を平屋へ減築します。
間取り変更や耐震工事も行うリノベーション。
どんな工事をしているのか!?
現場からお伝えします。
施工前
解体工事(スケルトン)
【2階解体工事】2階建てを平屋に。2階部分を撤去しこの後新たに屋根を施工するために、屋根を支える小屋組(こやぐみ)を新設します。
解体工事 解体中→
解体工事 解体中→
解体工事 解体中→
解体工事 解体中→
【天井・床解体工事】天井と床を解体し骨組みまで戻し、天井・床下と外壁内側へ断熱材を施工します。家の内部全体を断熱材で囲むイメージです。
解体工事 解体中→
解体工事 解体中→
解体工事 解体中→
解体工事 解体中→
解体工事 完了→
解体工事 完了→
【スケルトン(骨組み)】内壁も撤去し、梁・柱・土台・基礎を残し骨組みの状態まで戻します。
ここまで戻すのがリノベーションの特徴であり、リフォームとの違いの一つです。これらの解体工事により、①住宅の基礎となる耐震性向上・断熱性向上の効果を最大限に高めることができ②間取りの変更も可能となります。
小屋組み
2階部分を撤去し、スケルトンにした状態から、屋根の下地、小屋組を新設します。屋根の形、三角形が見えてきました。
小屋組 →
小屋組 →
小屋組 →
小屋組 →
小屋組 →
小屋組 →
小屋組 →
小屋組
床下防蟻
家の外から基礎の下(土の中)をくぐって床下へ侵入するシロアリは、家の構造部分となる木部を傷め、その結果耐力を低下させます。
家にとって重要な構造部分である基礎と土台も処理します。また、床下の大部分を占める土間部分も同様に処理します。
土壌処理→
土壌処理→
土壌処理→
土壌処理→
木部防蟻処理→
木部防蟻処理→
万が一にも床下へ進入したシロアリは柱の中をつたって上がります。
柱も同様に処理します。
柱と床下の防蟻処理により、シロアリ被害を防ぎ構造部分の耐力を維持し、家を長持ちさせます。
木部防蟻処理→
木部防蟻処理
耐震補強
【基礎工事】間取り変更にともなう、また耐震性能向上に必要な箇所に、建物を支える基礎を補強します。
新規基礎工事→
【土台工事】補強した基礎の立ち上がり部分の上には、柱から伝わる建物の荷重を基礎に伝える、土台を施工します。
新規土台設置→
新規柱設置→
柱脚金物取付→
柱頭金物取付
【筋交い(すじかい)による耐震補強】耐震診断・耐震補強計画に従い、筋交いを施工します。
この筋交いは、建物に加わる横からの力(地震による力)に抵抗して建物の構造を安定させます。
筋交(すじかい)→
筋交(すじかい)→
筋交(すじかい)→
筋交(すじかい)
【柱と筋交いを結合】筋交いは上の画像のように、柱と柱の頭と脚に斜めに取り付けます。
横からの揺れに対する「つっかえ棒」の役割です。つっかえ棒が外れないように、金物でしっかり補強します。
窓断熱
【サッシ・窓設置】窓はペアガラス(2枚)でLow-E仕様。窓枠は外部がアルミ、室内は樹脂で色違いを採用。暑さ・寒さの原因の70%は窓からの熱の出入り。断熱性と、外観と室内の意匠性も考えた選択です。
窓下地工事→
窓下地工事→
窓下地→
窓枠取付→
窓枠取付→
屋根・外壁
〈屋根〉
【野地板(のじいた)施工】屋根の下地材となる野地板を施工します。
屋根下地(野地板)→
屋根下地(野地板)
屋根下地(野地板)→
屋根下地(野地板)
【防水シート施工】野地板の上に防水シート(ルーフィング)を施工します。
屋根下地(ルーフィング)→
屋根下地(ルーフィング)→
【屋根仕上げ】防水シートの上に仕上げ材を施工します。今回はガルバリウム鋼板を採用。瓦より軽い(耐震性にプラス効果)、耐食性はステンレスにも劣らない、デザイン性が高いなどメリットが多く、瓦に比べ価格が安いのも特徴です。
屋根施工→
屋根施工→
屋根施工→
屋根施工→
屋根施工→
屋根施工
〈外壁〉透湿防水シートを貼り、外壁の下地材を施工。今回の外壁はサイディングを採用しました。
透湿防水シート→
サイディング下地→
軒天施工前→
軒天施工後→
破風施工前→
破風施工後→
サイディング施工→
サイディング施工→
サイディング下地→
サイディング施工
天井・床・壁断熱
〈床断熱〉
基礎・土台の上に、床の下地材となる大引きと根太を施工し、根太と根太の間に断熱材を敷き詰めます。この工事により床下と室内の熱移動を低減し、室内の断熱性を高めます。
大引き施工→
床束設置→
根太施工→
床断熱→
床断熱→
〈天井断熱〉
【野縁(のぶち)施工】天井板を貼るため、野縁と呼ばれる棒状の下地を施工します。
天井下地→
天井下地
【断熱材施工】野縁の上へ断熱材を施工します。この工事により屋根裏と室内の熱移動を低減し、室内の断熱性を高めます。
天井断熱材→
天井断熱材
〈壁断熱〉
後工程の断熱材や仕上げ材を固定するために、下地材を施工し、下地材の上から断熱材を固定します。これで床・窓・天井・壁の断熱工事が完成しました。屋内の四方を断熱材で包んだ状態です。夏は外部からの熱の進入、冬は室内からの熱損失を低減。快適空間の実現と、冷暖房費の削減にもつながります。
壁断熱→
内装
内装工事→
内装工事→
内装工事→
内装工事→
内装工事→
内装工事→
内装工事→
内装工事→
完成
2階建てを平屋へ減築したリノベ住宅が完成しました。
雨漏りの心配もなくなり、耐震性も向上しました。
LDKを南へ移す間取り変更、新築の耐震基準に合わせた耐震補強工事を行いました。
天井・壁・床・窓を施工し、断熱性能も向上しました♪